文藝春秋11月号に、
評論家の古谷経衡とSEALDsの奥田愛基の
対談が載っていて、タイトルが
『保守は「SEALDs」に完敗です』だって。
安保法制も成立しちゃったのに、
どこの誰が「完敗」したのかと思ったら、
古谷が「完敗」したと言う「保守」とは、
どうやら「ネトウヨ」のことらしい。
大震災以降、「保守」は
単なる左翼の逆張りで
原発に賛成してたり、
フジデモのような無意味なこと
やったりして劣化が著しく、
SEALDsに太刀打ちできなかった
みたいなこと言ってるんだけど、
ネトウヨのどこが「保守」なんだ?
あんなもんとSEALDsを比べて、
SEALDsの方がよかったなんて言っても、
ウンコとシッコを比べて、
シッコの方がまだ臭くないから
いいと言ってるようなもの!
一方の奥田は、
安倍首相が中国の脅威に対し、
アメリカの支援があれば安心のような
ことをいうのは危険だと発言。
中国と台湾の紛争を見ても、
金門島をめぐって何度も衝突しているが、
アメリカが直接介入したことはないとのこと。
これは正しい!
さらに奥田は、安倍が
軍隊にもなっていない自衛隊を
性急に海外に出そうと
するのも危険だという。
これも正しい!
ところが、ここで古谷が奥田に、
改憲して自衛隊を「日本国軍」にしたら
集団的自衛権に賛成するかと
質問したところ、
奥田はYESともNOとも言わず、
自分が納得できる改憲案が出たら
改憲にも賛成するが、
現在の自民党の改憲案では賛成できない
という答えでお茶を濁すのだ。
では、奥田はどういう改憲案なら賛成なのか?
自衛隊を軍隊にすることには賛成か反対か?
この点を明確にせず、
小ずるくどうとでも取れる返事をして、
右にも左にも良く見えるような
態度を取っている限り、
やっぱりこの人物は信用できない
と言うしかありません。